3つの子育て

3つの子育て『

親が取り組むべき子育ては知(知性)の3種類。

の子育て』は強く優しくしなやかな心を作ってあげること。『の子育て』は、自分で考え正しい判断ができる賢さを養ってあげること。そして『の子育て』はけがや病気に負けない丈夫で健康な身体を作ってあげることです。

この3つの子育てに優劣はなく、どれも等しく子供が豊かな人生を歩んでいくために欠かせないものです。また、どれも等しく親が手段さえ分かっていれば育ててあげられるものです。


体の子育て

子育てに関して経験豊富な親はいません。みなさん基本的にぶっつけ本番です。しかし体の子育てで「育て方を間違えた」と後悔している人は、あまり見かけないと思います。それは体の子育てが、けがや病気に負けない健康な体を作ることであって、決してスポーツが上手になるためではないと、親なら誰でも理解できているからです。「そんなことは当たり前だ」と言われるかもしれませんが、この考え方はとても大切で、それはそのまま他の子育てにも当てはまります。

また、体の子育ては基準となる正しい方法もしっかり共有されていて、たとえば、栄養のバランスが取れた食事や適度な運動、定期的な健康診断や予防接種などはもはや常識で、正しい基準として親の間で広く認知され実施されています。その結果、仮に親の側に個別の考えや判断があったとしても、この基準さえ守っていれば大きく間違うことはありません。実際にそれは多くの子供たちが丈夫な体を手に入れて成人を迎えていることからも分かります。

心と知の子育ては『なんとなく

では『心の子育て』と『知(賢さ)の子育て』の場合はどうでしょうか。その具体的な目的や方法が、体の子育てと同じように思い浮かぶでしょうか。

子供は体だけではなく、心と知性もしっかり育ててあげなくてはいけない』この考えには、みなさん同意していただけるでしょう。しかし体の子育てと同じように正しく情報が共有され、一定の基準のもと行われているかといえば、心と知の子育てについてはどこの家庭も手探りで、親が良かれと思うことを『なんとなく』やっている、残念ながらこれが現実です。

→ なんとなくの正体


心や賢さの子育てについて、体の子育てと同じように目的と方法をしっかり理解できている親は少ないかも

子育ての理想と現実はこんな感じ。『なんとなく』では何事もうまくは行かない