最初の分かれ道

最初の分かれ道

実はとくに心を育てようと意識していなくても、親は子育てのかなり早い段階で、子供の心の成長を強く実感できてしまいます。

子供が生まれたらすぐに育児の始まりです。とくに最初は大変で、健康管理に気を配りながら、身の回りの世話もすべて親がやってあげなくてはいけません。それこそ心を育てるどころではないでしょう。

やがて子供は立てるようになり、そして歩けるようになります。少しずつ言葉も覚えて会話も上手になっていきます。この経験は親を安心させ、同時に子育てに対して自信も持たせてくれるでしょう。しかし体の成長や言葉の上達と心の成長は違います。これに過信してしまうと、次にシフトするタイミングを逃してしまいます。心の子育てはここからが始まりです。


心の子育ての期間は、おおよそ子供が3、4才頃から小学生の間までの10年間くらいでしょうか。中学生になる頃には、子供は自分の考えを優先させる割合が高くなり、加えて生活のウエイトも徐々に家庭の外へと移って親子の接点も減ってしまうからです。

もちろん個人差もあり、それ以降全くできなくなるわけでもありませんが、しかし心の子育ては、幼年期から少年期まで(小学生まで)を一つの区切りだと捉えて、それまで親の愛情をしっかり形にしてあげてください。

→ 心の材料


心の子育てを始めるタイミングは?

3、4才ころから。でも心を育てる意識は生まれたときから持っておくことが大事