心の材料

心の材料 『できる』と『気づき』


心は幼い子供のほど『自分のできる』に引っ張られるように成長します。『できる』と言ってもスポーツや勉強のそれではなく、『日常生活を送る上で現代人が知っておくべき基本的なできる(スキル)』が、子供にこそ必要です。

たとえば子供が自分で歯をみがいたり服を着れるようになれば心も成長します。これは子供が獲得した『できる』によって、自分を取り巻く物事に対する理解(捉え方や考え方)が進むからです。行動の幅が広がり生活力が向上する過程で子供の中に生まれるさまざまな『気づき』、『気づき』は単なる知識とは違い、自分や相手の気持ち、物事の道理など、身近にあるからこそ向き合うことが難しい、しかし豊かな人間性には欠かせないものに対する理解です。小さな『気づき』が材料となり積み重なっていくことで、子供の心は少しずつ成長していきます。


小さな子供にとって『できる』とは、単なる技術や作業ではありません。それは物事に対する理解を深め、子供が多くの『気づき』と出会うために欠かせない、最初の心の材料です。私は『日常のできるが少ない子供ほど心も育たない』そう理解してもらっても、決して大げさではないと思います。

さらに『できる』が増えれば、子供でも実際に役に立てる家族の一員となります。たとえそれがどんなに些細なことであっても、またその対象が家族であっても、自分のスキルを使って誰かを支える、フォローしていると感じることができれば、その経験はやがて子供の中で自信や責任感に変わり『誰かの役に立つこと』の本質的な意味も理解できるようになるでしょう。もちろんこれも大事な心の材料です。

心の子育は『子供のできるを増やしてあげる』まずはここを目標にスタートです。

→ 子供と家事


じゃぁ『子供のできる』を増やしてあげる具体的な方法は?

それはカンタン。次の『子供と家事』を読んでみて