はじめに

はじめに

わが国の子育てに対しての一般的な認識は、現在どのような感じでしょうか。

テレビやインターネット、新聞などのメディアでは、児童虐待や貧困問題など、子供の権利や環境にスポットをあてた報道を多く見かけます。また子供の勉強についても、受験や学歴、就職のためと教育本来の『賢さを養う』という目的では、あまり語られてはいないようです。

もちろん子供に関して社会的な問題があれば、それを軽視して良いはずはありませんが、多くの家庭の親は常識的で、自分の子供をできる限りしっかり育てたいと願っています。そんな親たちまで巻き込んで『過剰に子供は守るべきもの、大事にしてあげるもの』といった、親の目から子育ての本来の在り方を見え難くしてしまう空気に、社会全体が支配されてるように感じます。

社会はいま変化の時を迎えています。先人たちが敷いてくれたレールに乗っていれば安定した生活が送れた時代は終わり、これからは学歴よりもパーソナリティー(個人の魅力や能力)が、より重視される時代に突入していくでしょう。

そんな時代だからこそ『子供がより良い人生を歩んで行くために本当に必要なもの』それを改めて考えなおす時期に来ているのではないでしょうか。

世間の空気などに流されず、子供の未来をしっかり見据えて子育てに取り組んであげてください。子供時代に家族の一員として役割を与えてもらったこと。しっかり勉強するように背中を押してもらったこと。それが自分の未来も含めて大切に想ってくれていたからなんだと、子供に感謝される日がきっと来ます。なぜならその時、子供は『豊かな人間性』と『自分で考え行動する賢さ』を手に入れているはずですから。

→ アウトライン