家事の実践 1

家事の実践 1

家事の実践と言っても特別な準備などはなく、また子供の帰り待ってまで行う必要もありません。

ただ『家の仕事があり、そこに子供がいるのなら一緒にやる』これだけは心掛けてください。『親が食事の用意をしているのに子供はテレビやスマホを見ている』このような状況は、子供の心が育たない一番の原因です。『家族の仕事はみんなでやる。家族だからそれは当たり前』この意識を子供も含めて家族全員で共有できていることが大切です。


子供をなるべく自然に家事に参加させるには、やはり小さい頃から始めてしまうのが一番です。

極端ではなく、物を持って歩けるようになれば軽いお皿やスプーンなら運べます。3、4才頃になれば運動能力も上がり会話によるコミュニケーションもある程度とれるようになっていると思うので、その辺りを目安に始めると良いでしょう。

食器の用意や後かたずけ、料理はサラダの盛り付けなどから、洗濯して干すまでは無理でも一緒に取り込んだりたたんだりなら小さい子供でもできるはずです。掃除は子供でも使える便利な商品もたくさん出回っています。一緒に買い物に行くときは、子供にも意見を聞いてみたり、実際に食材などを選ばせてみてください。簡単なところから始めて、少しずつできる範囲を広げるような意識で進めていけば、お互い無理をすることなく続けていけると思います。


注意点

注意点もあります。子供にストレスを与えないようにする配慮は必要です。子供がストレスを感じるのは、自分よりも、むしろ親がストレスを感じているのを察知したときです

一緒に家事をする場合、とくに最初は失敗したり要領も悪く、大人がやってしまった方が早いと感じることもあるでしょう。しかしそこはどっしりと構えて、笑顔で教えてあげるか優しく見守ってあげてください。親のイライラした姿は、子供の心を萎縮させてしまいます。心の成長が目的なのに萎縮させてしまっては本末転倒です。『怒らずせかさず待ってあげる』これもりっぱな子育てです

火や水、刃物を使う場合はとうぜん注意が必要です。しかし今は安全基準も厳しく、普段の家事程度なら危険も最小限に抑えられます。『あぶないから』と決め付けず、なるべく『やらせる』『一緒にする』を検討してみてください。とくに料理に関しては『食育』という言葉があるくらい子供には有益とされています。本やネットで調べれば、安全面を考慮した教え方や食育による効果など色々な情報が見つかると思います。

→ 家事の実践 2


乳児期が終わったら心の子育てにも少しずつ意識を向けていこう

無理をさせる必要はまったくない。そのときの子供ができる範囲でOK